【母が父を介護してた頃の話】

父が車椅子を使っていて、
トイレはポータブルトイレを使用していた。

母がその中のバケツに溜まった便を処理し、
きれいに水洗いしていた。
(私は仕事で家にいない)

その日も母が洗い、
珍しく天気が良かったので、
完全に乾かそうと思い、
バケツを庭で天日干しした。

しかし、
家の中に取り込むのを忘れたまま、
母は外出してしまった。

いざ父が、ポータブルトイレを
使おうとしたら、
中にバケツが入っていない!

庭に干しているのは
見えているが、
そこまでは取りに行けない。

ピンチ!

そこで、
父は母のケイタイに、連絡した。

母が大急ぎで帰宅し、
父もどうにかギリギリ我慢する事ができた。

帰宅した母は
「取り込むの忘れてごめんなさい。
一杯出て良かったね!」と、
本人と同じ位喜んだ。

もしも私だったら
「今きれいに洗浄したばっかりなのに、
もう汚れてしまった。
また洗わないといけないのか!」
とガックリとしていただろう。

母と感じ方が全然違う!
と自分が恥ずかしくなった。

今では、その母を私が介護する番だ。
今だったら、どう感じるだろうか。
まだまだ、修練が足りない気がする。

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