時々母は、夜中に私を起こし、
「カギを開けて」と言ってくる。
外や
普段はカギをかけている2階（廊下なら歩ける）に行きたがる。

寒いし面倒なので、「今はダメ！昼間に行って！」と言って断る。

しかし、昼間に「天気がいいから外に行ったら？」
と言っても外に出てくれない。

母はどこの国の時間で生きているのだろうか！
昼夜逆転だな。
単にひねくれ者なのだろうか？

さっきしたばかりであろう
大小便が入った洗面器を片手に持った母に
「トイレどこ？」と夜中起こされた。

トイレの扉には、
カレンダーの裏紙を使って「トイレ」と大きく書いていたが、
見つけきれなかったようだ。

母が自分で隠して、
どこに置いたか忘れてしまったと思われるのだが
大事な物が見当たらなくて、
翌日に使わないといけない時

母は
「泥棒さんへ　明日使いますので返して下さい」
とメモ紙に鉛筆で書き、食卓に置たままで寝る。

すると、翌朝には
どこからかともなく出てきて、
普通に平然と使っているのを目撃！

「一体全体、どこから出てきたのか？」と尋ねても、
それを母は覚えていない。

「犯人が返しに来たからあるのだ。メモを書いて効果があったのだ！」と言いはる。

自分で隠した場所を
昨晩は思い出せなかったが、
今朝は思い出せたのか？
どういう事だ？
不思議だ。

午前4時
何だか足が異常に重い
自分が思うようには、自由に足が動かせない。
金縛りだ！
と目が覚める。

よくよく見ると
なぜか、私が寝ている上に母が寝ていた！

トイレ後、自分のベッドにたどり着けなかったようだった。